日常に氾濫する由無し事を、そこはかとなく考察することを目的としつつ、世の中を真実をおっさんなりに考えるものです。
暗がり
なんだか… なんだろう

事の発端は1週間ほど前。お昼にご飯を食べに行こうってことで上長と私ともう一人の3人でエレベーターホールに行った。昼時なんでエレベーターが来るのは遅い。到着までの間しゃべっていたりしていた。まあ普通の絵だな。

でエレベーター到着。3人が乗り込む。上長がエレベーターの操作盤の前。3人とも乗り込んでいるのになかなかドアを閉めない。何で?って聞くといや、乗り込まないのかな、って。ん?誰がですか?もう一人人がいただろ、って。

えー、誰も居ないですよ。エレベーターホールには3人だけ。またまたご冗談を。いやあもう一人いただろ、おじさんか誰か。いえいえ、別の部屋(って別の事務所)でごそごそ人が動いている音はしたけど。でも顔は真剣。へ?マジですか。

冷静に考えても誰も居なかった。第一、私ともう一人がしゃべっていて、その私の後ろに誰か来たのならもう一人が気がつくはず。足音ひとつ立てずに私の後ろに回りこむとは… そこまで落ちぶれてはいないよ!ってどこの忍者ですか。

まあこのオフィスビル、結構不思議な構造をしている。エレベーターを中心にH型なんだけど微妙にT字になっていたり。どうも2つのビルをくっつけたような感じ。土地がいびつな形なんでそんな構造にしか出来なかった、という事かもしれないけど。

昼食後に上長と出かけてまたその話になった。どうも”その人”はT字に繋がっている方向、給湯室や女子トイレの方向から出てきたらしい。まあT字のところにも事務所が2部屋あるからそこの人かな、と思ったけど。

女子トイレはともかくとして給湯室なら私も出入りする。そこから来た、と言われたらなんか給湯室に行きづらいなあ。給湯室の電灯って自動点灯で入ったときに点灯するのでそれまでは真っ暗だし。 …そう言えば一つ思い出した。

T字の先にある事務所、実はほとんど人の出入りが無い。看板は掲げられているけど。あと、事務所の出入りがけっこう多い場所。今までで年に1回ぐらい入れ替わっている。このビルでは一番引越しの頻度が高い。

しかも前に入居していた事務所は建築事務所かなんかだったけど、昼間からラジオか何かをつけているのかいつも音楽や人の声が漏れていた。そのうち誰も出入りが無く、ドアの隙間に広告とか連絡メモが入れられていてちょっと気味悪かった。

改めて”その人”が出てきたと思われるところに行ってみる。T字の先には事務所が2部屋ある。看板は掲げられているけど誰も居ない。後は給湯室と女子トイレだからこのフロアでは一番人の気配が感じられない場所。

何か得たいの知れないモンがいるのだろうか?私は何にも感じなかったけど。と、言うのも私は少なからず得体の知れないものを感じることがたまーにある。しかもそれが当たっていたりするから困ったもの。

大学に入ってすぐのころ、近所を散歩していると何か得たいの知れない雰囲気を感じるアパートがあった。少し赤み掛かった壁のアパート。学生向きなんで人の気配はするのだけど何か違う建物。サークルに入ってその話をすると確かにそのアパートは普通のアパートではなかった。

ベタな話だけど昔は診療所か何かでアパートに改造されたそうでベットがあってそのベットが病院にありそうなパイプ状のもの。で、しっかり得体の知れない”何か”が出るそうな。何人もの先輩が”それ”に遭遇しているけど、特に悪さをするわけでもなかったらしい。

部屋の値段が安いので気にせずに住んでたよ、って先輩は言っていたけど、もう一人の先輩は気持ち悪かったからすぐ引っ越しましたよー、とか言っていた。あれは冗談って感じではなかったな。まあ多少なりとも得体の知れない”なにか”を感じることが出来るみたい。

で、今回は一切そんな感じは無かったけど。でも、このビルの構造が不思議ってこともあったし、不特定多数の人が出入りするから得体の知れない”なにか”が居てもおかしくは無いし。何か居る!って感じれたらまだその場所は避ける、ってことも出来るだろうし。

夜。帰る時にポットのお湯を捨てるために給湯室に行った。当然ながら人の気配は一切無し。でも何か話を聞いたあとだから気味悪いような。そうそう、実は本社にもそういう得体の知れない”なにか”が居て複数の人が目撃して… ってこの手の話は尽きないなあ。

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